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脳みそおばちゃんのカウンセリングレッスン⑭

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今日の不幸グセさんはPさん。

45歳の既婚女性です。

講義風景③

子どもは高校生で部活だなんだと忙しい毎日、

夫は仕事とゴルフでほとんどうちにはいません。

何か寂しいなあと思うことが多くなりました。

認知症になった母が施設にいるのでたまにお見舞いに行きます。

すると小さい頃の思い出・・

それもマイナスのものばかりが甦ってきます。

 

それは母親の愚痴を聴き続けていなくてはいけなかった自分。

 

長女のP子さんはどちらかと言うとおとなしくて

親にも口答えはしないほうでした。

母親は社交的で地域の役員もやっていましたが、

何かというと他人の悪口や不満を口にします。

でも見栄っ張りなのでそんな様子を

これっぽっちもご近所の人には見せませんでした。

 

そのはけ口はP子さんにいき、P子さんにしても

黙って聴くだけで母親がすっきりした顔になるのがうれしくて

ずっと聴いていたのです。

 

結婚して20年目に夫に言われました。

「お前の考えていることがわからん!本音はどこにあるんだ?」と。

P子さんは自分では気持ちを表現しているつもりだったので

その言葉にとてもショックを受けます。

それから夫婦関係もぎくしゃくするようになり、

今では家庭内離婚のようです。

 

もしかしたら私は感情を伝えられない人間なのでは?

それは母のせい?

そう考えて悶々とすることが多くなりました。

 

★~★~★~★~★~★~★~★~★~★
(カウンセラーの脳みそおばちゃんの声)

 

もう・・いいよ~親代わりをしなくても。

本当は母親にわがままを言ってみたかったでしょう?

話を聴くのではなくて学校のお話、

あなたのほうが聴いてもらいたかったでしょう?

あなたはお母さん役をずっとやってきたの。

だからもう誰かに甘えましょう?

ご主人とね、ゆっくり語り合ってもらいたいの。

時間をかけて気持ちを伝えましょう?

「本当は嫌だと言いたかった・・・

本当はうちにいてと叫びたかったの・・・

さびしいって打ち明けたかったの・・・」

気持ちを伝えられたら、ちょっとずつ関係が変わっていく。

もし難しかったらおばちゃんが寄り添ってあげるから。

 

~教訓~

親は子どものカウンセラーであることが基本。

良い親にならなくてもいい、でも逆転してはだめ!