前回の続きです^^

二つ目のトラブルメーカー社員についてです。

これは
「妄想性パーソナリティ障害」や
「強迫性パーソナリティ障害」のかたがたが主役です。

ある妄想性の社員は、
まず自分が被害者だと訴えます。

同僚が自分を冷たい目で見る・・・、
後ろに座っている後輩が
自分の椅子をわざと蹴飛ばした・・・、
などとありもしないことを言ったり、
自分勝手な解釈をして周囲に言いふらします。
その事実を確認する作業が増えるので
周囲は時間を取られいい迷惑・・です。

また強迫性パーソナリティ障害とは、
自分の価値観や大切にしていることを
他者に押しつける傾向がかなり強いのです。

例えば仕事とは責任感をもってすべき、
挨拶は自分からすべき、などです。

「視力のあまり良くない同僚が、
(本当は見えなくてそうしなかっただけなのですが・・)
すれ違ったときに挨拶をしなかった、
社会人としてマナーも守れないのか?」
と、あるトラブル社員が不満を言いました。

まあまあとなだめた上司ですが、
内心、「面倒くさいなあ、
あなたが考えていることがたまにできないことだってあるでしょう?」
と思ってしまいます。

それが毎日何かの機会に起こりますので、
その課全体に「また?」と
うんざり感が漂うことになります。

正直なところ、
こうした相談を人事部から受けて思うのは、
「組織」は生産性を重視するということ。
トラブルを何度も起こして
言うことを聞かず組織を乱す社員については、
辞めていただく方向にいきやすいのです。

確かに会社にしてみると、
うっとうしいものかもしれません。
でも彼らだって好きで、
このような性格になったのではないのに・・と
切なくなります。

そう、育ってきた環境や
大人たちの接し方が違っていたら
こうはならなかった・・・
それでも”トラブルメーカー”であることは事実です。

カウンセリングにおいて、
両者の調整をしたり、
やめざるを得ない社員の不満を聴いたりと
産業カウンセラーは
いろんな役割を果たしていくのです。