研究所の授業「宗教学」が仏教に移りました。
比較宗教論はとても面白くて
キリスト教に始まった昨年、
自分でもインドでヒンドゥを学び
秋の高野山といい、
しばらくは”宗教ショッピング”をしていくことになります^^
今回は「諸法無我」「諸行無常」「涅槃寂静」「一切皆苦」
なんてことを意味解いています。
さて、昨日娘の学校でのトブルに
「うそも方便・・先生に本当のことを言わなくてもいいんじゃないの?」
なんておしゃべりしていたら、
今日の授業の中にこの言葉が出てきてびっくり!
「方便」とは?
悟りを開いたブッダが
弟子にその内容を聞かれるのですが、教えません。
それは真理を教えても言葉には限界があるのだし
間違って理解されるのを避けるためであったろうと言われています。
そして対機説法とは、
「相手を見て法を説かなくてはいけない」ということ。
つまり相手を適切に理解して、
それに合わせて伝える方便の力を表してもいます。
この方便の力、あまりたくさん使い過ぎると
何でもありになってしまい、しまりがなくなります。
でもがちがちに枠にはめられてしまうよりも
あいまいな状態にしておくほうが
人間関係の潤滑油となる場合があるのかもしれません、日本では。
仏教の良さもこういうあいまい性にあるのかもしれません。
どうして世界から仏教が注目され始めているのか、
またさまざまな宗教がありながら
なぜ日本では調和を保つことができるのか、
日本人としてのスピリチュアルティをもう少し大切にしたいと思いました。