グリーフ(喪失)にはプラスに見えるそれもある・・・

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グリーフケアを学んでいると、

グリーフ(喪失)そのものについて考えます。

はすの花

狭い意味では死を前にしたかたや

死によって親しい人を亡くした

喪失感を意味しますが、

広い意味では、

失ってしまった悲しみを言うので

誰にでも該当します。

 

悲しみとは、諦めざるを得ないときの感情です。

もう自分のところに戻ってこない、

それはマイナスの場合が多いけれど、

たまにね、相手の成長に伴う旅立ちも

一種の喪失かもしれないと思うのです。

 

例えば子どもが巣立っていくとき。

 

自分には手に入れられない立場を得た友人が

それをスタートするとき。

 

恋人が新しい世界へ旅立つため

別れを告げてきたとき。

 

どれも、

相手のためには喜んであげなくてはいけないと

頭ではわかるのですが、

同時に哀しみも伴います。

それも・・・喪失なのです。

 

先日、友人が

「別れた夫が再婚することになった。」

と少し寂しそうに言いました。

「未練があるとか、そういうことではないの。

でも二人が過ごしたかつての時間が

なくなってしまうような気がして・・・。」

 

いつも恋愛話にはことかかないその友人ですから、

きっとそのうちまた恋をするだろうと

私は思いましたが、

今は・・この切なさを受けとめてあげたいと

黙って微笑んでいたのでした。

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