心理カウンセラー 神田裕子

研究所の講義で夜回り先生こと

水谷先生のお話を聴いた際、

だ~い好きな先生なのですが、

一点だけあれれ?って思ったことがありました。

いじめや犯罪なども含めて、

何かできごとが起こった際に、見て見ないふりをするのは

罪ではないだろうとの見解。

大人が悪い・・子どもに責任を持たせるなとの考えからですが・・・

 

じゃあ、大人はどうでしょうね。

 

Aさんがある人から年賀状をもらいました。

いつもの通りの近況報告だったそうです。

でもね、Aさんをめぐって昨年事件が起こったとき、

友達であるはずのその人はAさんにメールも電話もしなかった・・・。

ご自身がその事件の相手方につくのなら

それはそれでどうして一言メッセージがなかったのか・・・

さらにどうして今になって年賀状を自分に出せるのか・・・

Aさんは腑に落ちないと泣きます。

 

誰でも争いに巻き込まれるのを良しとはしないでしょう。

でも友達なら、せめて

どういう事情でこんなことが起こったのか?と

心配メールでも出していたら

今のAさんの思いは違っていたでしょう。

 

私は子どもであってもある程度の年齢であれば

見て見ないふりは犯罪だと思っています。

直接向き合うことはできなくても、

自分に何ができるのかを考えて行動を起こせば

ひとつの命が失われることも・・・

防げるのではないかと思うのです。

 

勇気・・・を持ってもらいたいと思います。